• 近眼抑制治療

    小児期における近視の進行抑制を目的とした点眼治療を行っております。

お子様が近視でお悩みの方へ

近視とは

近視とは、目の中に入った光のピントが合う位置が、網膜(目の奥の膜)よりも前になっている状態を指します。
近視の多くは、眼球が前後に楕円形に伸びてしまう(眼軸長が伸びる)ことでピント位置がずれる「軸性近視」によるものです。 通常、子供の体格が成長するのと同様に眼球も成長(眼軸が延長)しますが、近くを見ることが習慣化するなど環境要因が加わると、この伸びが過剰になり近視が進行します。
重要な点は、一度伸びてしまった眼軸は、二度と元の長さに戻ることはないということです。そのため、小児期に眼軸長の伸びを抑えることが、将来の目の健康を守るために極めて重要となります。

  • 近視抑制治療とは

    現在、日本では2人に1人が近視と言われており、中学校卒業時までに80〜90%の生徒が近視、そのうち約20%が強度近視になるとの報告もあります。先進国において近視は視力障害の主要な原因であり、主に小児期に進行します。

  • 遺伝的要因

    両親が近視でない場合に比べ、片方の親が近視なら2倍、両親とも近視なら5倍、子供が近視になるリスクが高まります。

  • 環境要因

    強スマホやタブレットの長時間使用など近くを注視する時間の増加や、外遊び(日光を浴びる時間)の減少が影響します。

お子様が「テレビを近くで見る」「目を細めて遠くを見る」「本を顔に近づけて読む」「過度にまばたきをする」といった兆候を見せた場合は、早めの受診をお勧めします。

治療の対象と注意点

当院の近視抑制治療は、主に4歳から18歳の、中等度以下の近視のお子様を対象としています。

  • この治療は「近視の進行を遅らせること」が目的であり、進行を完全に止めたり、既に悪くなった視力を回復させたりするものではありません。

  • 近視の程度に応じて、治療中も眼鏡やコンタクトレンズによる視力矯正が必要になる場合があります。

  • 治療を途中で中断すると、近視の進行が早まる「リバウンド」が起こる可能性があるため、継続的な治療が望まれます。

近視の進行を抑制するには

近視を抑える鍵は、眼球の奥行き(眼軸長)が伸びるのをいかに食い止めるかにあります。 当院では、以下の治療や生活指導を行っています

  • 低濃度アトロピン点眼薬

    1日1回就寝前に点眼することで、眼軸の伸びを抑制します。

  • 環境要因・生活習慣

    パソコンやスマホの長時間利用、コンタクトレンズの装用、エアコンによる乾燥、ストレスなどが原因となります。

  • 加齢・疾患

    加齢による機能低下や、アレルギー、更年期障害なども原因の一つです。

近視進行抑制治療の目的
  • この治療の最大の目的は、「将来的な強度近視への発展を防ぎ、失明リスクのある眼疾患を予防すること」です。
    近視が進行して「強度近視(目安として-6D以上)」になると、将来的に以下のような重篤な病気を引き起こす可能性が高まります。

    黄斑変性症
    網膜剥離
    緑内障
    白内障

研究によれば、近視の進行を30%抑制できれば、これらの重篤な疾患にかかる確率を24%から5%へ大幅に下げられるという報告があります。早い段階から治療を開始し、できるだけ近視が強くなるのを避けることで、お子様の生涯にわたる「見え方」とQOL(生活の質)を守ることができます。

当院で処方する2つのアトロピン点眼薬

低濃度アトロピン点眼薬は、眼軸長が伸びる原因となる「ムスカリン受容体」に働きかけ、近視の進行を遅らせる効果が統計的・臨床的に確認されている治療法です。

日本で初めての近視進行抑制点眼剤〈 リジュセアミニ点眼液0.025% 〉
  • 参天製薬がシンガポールの国立眼科・視覚研究所であるシンガポールアイリサーチインスティテュート(SERI)と共同開発した、アトロピンを 0.025% 含有した点眼薬です。近視進行による生活の質(QOL)低 下や合併症リスクを防ぐため、新たな治療法として注目されています。

    特 徴

    防腐剤を含まない、衛生的で安心な1日使い切り(シングルドース)タイプです。

    効 果

    臨床試験において、近視の進行を約39%、眼軸の伸びを約32%抑制する効果が確認されています。

小児の近視抑制治療〈 マイオピン(低濃度アトロピン)点眼治療 〉
  • シンガポール国立眼科・視覚研究所(SERI)の研究に基づいて開発された、世界的に豊富な実績とデータを持つ治療薬です。

    特 徴

    0.01%または0.025%の低濃度アトロピンを使用します。

    効 果

    2年間の継続使用でも、眼圧や網膜機能、白内障形成への悪影響がないことが報告されています。

マイオピン・リジュセア点眼の使い方

治療はご家庭で簡単に行うことができます。

  • 特 徴

    1日1回、必ず「就寝前」に両眼へ1滴ずつ点眼します。

    点眼し忘れた場合

    気づいたときに点眼せず、その日は休んで次の就寝前に1回分を点眼してください。1回に2滴さしたり、1日に2回点眼したりしてはいけません。

  • 用 法

    点眼後、一時的に瞳孔が開き、まぶしく見えたり目がかすんだりすることがあるため、日中の点眼は避けてください。

    翌日の注意

    就寝前に点眼しても、翌朝にまぶしさが残る場合があります。症状が回復するまでは、屋外でのスポーツ、自転車の運転、遊具の使用などは控えてください。

IPL治療の流れ

● スタートしたら

1週間検診

無料

1ヶ月検診

1,000円(税別)

以降3ヶ月毎 1回 1,000円(税別)

マイオピン・リジュセア点眼の費用

本治療は自費診療(保険適応外)です。

  リジュセアミニ マイオピン
有効成分濃度 低濃度アトロピン
0.025 %
低濃度アトロピン
0.01 %
価 格 1箱30本(1か月)
3,960円(税込)
1箱1本(1か月)
3,740円(税込)

注意すること

  • 当点眼後に次の症状があらわれたときは、医師または薬剤師にご相談ください。

  • まぶしく感じる
  • かすんで見える
  • こ点眼後、まぶしく見えたり、一時的に目がかすんだりすることがありますので、必ず就寝前に点眼するようにしてください。就寝前に点眼しても、翌日までまぶしく見えることがあります。

  • まぶしさや目のかすむ症状が回復するまでは落下の恐れのある遊具の使用、屋外のクラブ活動や球技等のスポーツ、自転車や自動車等の運転、機械の操作等は行わないでください。また、必要に応じてサングラスをかけるなど、太陽の光や強い光を直接見ないようにしてください。

  • 1回に2滴点眼したり、1日に2回点眼したりしてはいけません。点眼し忘れに気づいた場合には、忘れた分は点眼せず、次の就寝前に1回1滴を点眼してください。

●瞳孔がひらき続けることによる、まぶしさと強い光による不快感や目の痛み

●目の遠近調節機能(手元を見る作業)が低下し、近くの物がぼやけて見え、読み書き等近くを見る必要がある作業が困難になる

●アレルギー性結膜炎及び皮膚炎

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