網膜硝子体疾患の原因は、網膜硝子体界面の状態(後部硝子体剥離や硝子体牽引など)によって起こるものが多くあります。その治療のために、硝子体を切除し、網膜硝子体牽引を解除し、網膜上の膜剥離などを行い、網膜機能を保存する手術が、硝子体手術です。
眼科手術の中でも、一番細かい手術といってもいいほどの繊細な手術になります。
みはら眼科でも、開業以来この手術に積極的に取り組んできており、機械や技術の進歩に伴い開業当初20Gでの手術であったものが、その後23Gへ、現在では25Gから27Gというさらに小さい創口での手術が可能となっております(経結膜小切開硝子体手術〜MIVS:micro invasive vitrectomy surgery)。
現在では、以前の20Gでの手術時と比較して低侵襲での手術が可能となり、手術時間の短縮や術後炎症の軽減が認められ、疾患によっては、さらにより良い術後視機能の保持が可能となってきております。
また、ある程度のご年齢以上では(50歳以上と言われる場合が多いですが)、硝子体手術後に白内障の進行を生じることも多いため、同時に白内障手術を行うことが一般的です。
などがあります。
これらの疾患の中には、放置すると失明につながるような、治療に緊急性を要するものもあり、注意が必要です。当院では、多種の高度な診断機器を駆使して、適切な診断を行った上、適切な時期に手術を行える様に努めております。
手術時間は、疾患や重症度によって異なりますが、おおむね40分程度で終了し、ほとんどの症例で局所麻酔での手術が可能になりました。疾患によっては、手術終了時に眼内にガス注入などが必要になることもあり、術後にうつ伏せなどの体位制限が生じることもあります。
その他、細かいことなどは、専門医師である院長やその他医師、スタッフにお気軽にお問合せ下さい。