オルソケラトロジーは寝ている間にレンズ装用し、やさしくゆっくり角膜の形状を変化させて、視力を回復させる治療です。
夜間睡眠時レンズを使用し、昼間活動する時には、裸眼で(メガネや他のレンズを使わず)に自由に生活を送ります。
例えばスポーツなどの場合は、夜寝ているときはオルソケラトジーレンズを使用して、日中はレンズをはずし裸眼で思い切ってプレイをする事ができます。
オルソケラトロジーによるオルソレンズは子供の近視の進行を抑制することはアメリカやアジアでは多数報告されています。日本では8歳から11歳の小学生に2年間の追跡研究をおこない、近視進行を抑える効果があることを報告されています。
普通のコンタクトレンズやめがねで近視を矯正した場合、真ん中の部分は網膜の上にピントがあっていても真ん中ではない周辺の網膜像は遠視気味にピントがズレておりこの周辺のピントのズレが眼軸(眼球の奥行き)を伸ばす方向にはたらきます。 その結果、近視の進行につながるといわれています。(眼軸が伸びるとその分近視が進みます)ところがオルソケラトロジーで矯正した場合はこの周辺網膜のピントのズレ(遠視のボケ像)が起こりにくいため眼軸を引き伸ばす刺激とならず、その結果近視の進行を抑制すると考えられています。
軽度~中等度までの近視の方、レーシックなどの屈折矯正手術に抵抗のある方、日中の裸眼生活を希望される方 (特にスポーツが好きな方や、パソコン作業で眼の乾きが気になる方)。
ドライアイや軽いアレルギーの方、点眼治療を行っている方
強度な近視の方、重度なドライアイの方、睡眠時間の短い方、レーシックなどの屈折矯正手術を受けたことのある方、定期検査に通えない方、常に乾燥した環境にいる方